美味しい色?
最近、今までほとんど料理のできなかった夫が、突然料理を始めました。
まだ簡単なものしか作れませんが、健康の為に野菜を多めでお弁当箱に詰めて、仕事に持っていくようになりました。
元々、食へのこだわりは少ない夫。
好き嫌いが無く大食いなので、自作のお弁当も含めて料理を残すところを見たことがありません。
そんな夫がある日、
「弁当が美味しそうに見えなくて食べる気にならなかったけど、頑張って完食した💦」
と言ったことがあり、心の底から驚きました。
それがこちらのお弁当!
挽肉と玉子そぼろ丼(粒が粗い、笑)
半分を占めているのは、紫キャベツの炒め物です。
色が…!!
紫キャベツは炒めると、アントシアニンという色素が溶け出して他の食材に色が移ります。
なので、炒めたらアカン!
下に敷き詰めてある白ごはんや炒り卵にも、紫の汁が染み込んでいて、大変なことになっていたそう😨
(味は美味しかったそうです)
紫キャベツは生で刻んでサラダに使うと、アクセントカラーとして美しいです。
このように、色彩の心理効果として
「食欲が減る色」
があります。
それは、
青・紫
などの寒色系。
その理由は、
「自然界に存在しない色」
だからです。
魚や茄子の表面は青っぽいので、完全に青が存在しないわけではありませんが、魚はこんがり焼いたり身を食べます。
茄子も青というよりは黒に近いです。
このように青は食べ物としての存在が限られているので、人間の脳が食べ物として認識せず、食欲が湧かない仕組みになっているのです。
反対に、
赤・橙・黄
の暖色系は食欲が増す色です。
例えばステーキを注文すると、肉がジュージューと焼ける音。こんがり焼けた見た目に香ばしい匂い。ピンク色の内側からしたたる肉汁。
(野菜で緑を加えると彩りのバランスが良く、さらに美味しそうに見えます)
人はまず、聴覚・視覚・嗅覚を使って、食べる前に美味しそうかどうかを判断します。
さらに、付け合わせの焼き立てふわふわのパンを手で千切る優しい触感。
そして、口に入れて味わった時の味覚。
五感をフルに使って食べ物を楽しみますが、料理を一目見た時に一番使っているのは「視覚」です。
この段階では8割以上を視覚に頼っているので、少しの色の違いで美味しそうに見えたり、不味そうに見えたり、という違いが生まれます。
中途半端に火が通った灰色や、すっかり焦げて真っ黒の肉は美味しそうには見えません。
料理の色に限らず、テーブルクロスの色を変えるだけでも、見た人の食欲には変化が出るという研究結果も。色の効果は本当に凄いです。
この内容に関して面白いサイトを見つけたので、参考に貼っておきます😆
【閲覧注意!食欲減退の食べ物まとめ】