紆余曲折した色!

10月も後半。
秋をすっ飛ばして冬のような気温ですが…。


6月にオーダーメイドで注文していたフラメンコシューズが手元に届きました!

オーダーの際は、カラフルな沢山の種類の革から、色の組み合わせや形を選ぶ、それはそれは楽しい時間を過ごしました。


⁡ 
そして届いた実物が、こちら!

花柄は珍しいのです!

美しいです♡♡♡

しかし、実はこの靴…

⁡8月にはスペインから日本に到着していました。
さらに正確には、私が選んだ色の生地の組み合わせではありません。


事の発端は、6月のオーダーから2ヶ月後の8月。
代理店から、連絡がありました。

「靴が届いたのですが、別の革で仕上がってきました💦」

こちらが、その写真。

私がベルトと飾り部分に選んだのは、ネイビーです。
こちらは、ネイビーより青みの少ないターコイズ。
う〜ん…別の色です。

ただ、全体的な色のまとまり具合は美しく、このまま引き取っても良いかな?とも悩みました。

しかし偶然、私のチョイスと同じ革の組み合わせの靴が、お店の在庫品で置いてありました。
(フラメンコシューズには、紐・ベルト・ヒールの形が色々あり、私の物とはデザインが異なりますが)

この色合い、惚れ惚れするほど好み😍
やはり、自分で選んだこの色が欲しい!ということで再製作をお願いして、再び待つことにしました。


そして、さらに2ヶ月が過ぎた10月。
再び代理店から連絡がきました。

「実は、ネイビーの革は在庫切れでした💦」

在庫切れなら、しょうがないのです。
ただ、なんで今更⁉︎
私、トータル4ヶ月待ってますが!?

私は心で泣きながら、お店に飛んでいきました。

代理店の方によると、最近ネイビーの革でオーダーした他の商品が全て、私の時と同じターコイズの革で仕上げられて届いたそうです。

スペインの職人さんに確認したところ、

「え、ネイビーは品切れ。
 こっちもほとんど同じやん?」

というような反応だったとのこと❗️

私の再オーダー分も、前回と同じ組み合わせで製作が進められていたことが判明した為、慌ててストップをかけて私に連絡をくれた…という事情です😲


スペイン人が色の見分けができないということではありませんが、ラテン系のおおらかな気質は大いに関係ありそう。

そして、靴職人さんにとって最優先すべきはフラメンコシューズとしての機能性。

素晴らしい靴を作るベテランの職人さんからすれば、微妙な色の違いなんて問題ないでしょう?ということのようです。

さらに、

「アメリカ人は文句言わんかったけど?」

とも言ってたそうです。

オーダーと違う色で仕上がってくることは、
かなりの頻度で「あるある」らしく、スペインの販売店でも困っているそう。

いやもう…
文化と職人気質による、価値観の違いなんか?
と諦めるしかありません😂

私は結局、8月に届いてお店に置いてあった靴を引き取って帰宅したのでした!
(在庫切れが分かっていれば、その時に引き取っていたんですけどね😅)

完全には希望の色ではありませんが、素敵な靴✨

さっそく履いてみたところ、新品の靴とは思えないほど肌馴染みが良く、靴擦れしません。

フラメンコのステップを踏み鳴らす音色も、安物の靴とは全く異なる、深みのある響き具合!
大した踊り手ではない私でも、その違いがハッキリ分かるほど、素晴らしい靴です。

細かいこと言ってゴメンやで🙏
私、色の仕事してるから…
ちょっとの違いも気になるんよぉ。

と、むしろ謝りたくなるような完璧な仕上がりです。

フラメンコが上手になりますように♫