パルテノン神殿の真実
パーソナルカラー診断がメインの私ですが、色彩講師やハーバリウム講師など、その他にも色に関わるお仕事をしています。
奥深い色彩の世界!
知識を深める為に、色彩学の講義を定期的に受講しています。
先日受講したのは「色彩文化史」
慶応大学や共立アカデミーで講師をされている、國本学史先生による講義です。
(ネットに載せても良いよ〜👍という太っ腹な先生の許可を得て、掲載しています)
合成染料の開発が進む以前から使われている、貴重な植物や鉱石由来の天然の染料・顔料の数々を見せていただきました。
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ラピスラズリは、ミケランジェロやフェルメールなど、中世の画家達を魅了した美しい青
「ウルトラマリン」の原料です。
非常〜に高価な物だったので、芸術家を貧乏のドン底に追い込んだりしていたようです。
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虫まであります!!
「コルチニールカイガラムシ」は、3mm程の小さな虫を乾燥させた物。
すり潰すと真っ赤な染料が取れ、現在も食品や飲料の着色料として幅広く使われています。(む…虫…💦)
色彩の発展の歴史を、西洋史・東洋史の両面で辿り、その時代の美術作品の色彩解説も有り…
という盛り沢山の楽しい内容でした🤓
個人的に特に衝撃を受けた色彩に関する事実が
「古代ギリシャの色彩」です。
古代ギリシャの神殿や彫刻といえば、一般的に、このような白い大理石のイメージです。
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が!
実はこの「白い世界」は、後世の人間によって意図的に作り出された固定観念なのです。
真実の姿はなんと、
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中世ヨーロッパでは、
「純潔の象徴」「汚れの無い色」として、
白がブームになった期間がありました。
その時代の美術家の手によって、大理石の表面の塗装が全て削り落とされ、漂白されてしまったのです😨
大英博物館で発覚した大スキャンダルとして、1939年にBBCで放映されたそうです。
NHKでも特集が組まれ、昨年改定された色彩検定協会の公式テキストに掲載されている、公然の事実。
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ネット上にも、カラフルな画像が沢山。
ほんまかーーー!!
と、かなりの衝撃でしたが、カラフルなギリシャを想像すると「楽しそう♡」とワクワクした私でした😉
※来月(3月)のパーソナルカラー診断/ 骨格診断の
予約枠、平日・週末共に残りわずかです。